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怖い話 キャンプ場の女①

元祖・釣技旅団突撃隊のお楽しみコンテンツ「本当にあった怖い話」シリーズからのリメイク版だよ。
もうすぐお盆だし定番の企画ものです。最近更新していないし。
なお文章中にエロい表現がありますので、気になる方はパスしてくださいね。


もう30年近く前になるんだけど、1980年当初高校生だった釣師郎は、「この世に不思議なことは何もない。神も霊魂も存在しない。人間五十年下天の時を食らぶれば(ry」と信じ込んだ信長的な高校生だったのさ。あの分厚い怪奇推理小説の京極堂こと中善寺秋彦だね。この話はとにかく幽霊なんか絶対に信じてなかった釣師郎の処女喪失の話なんだ。

中学のクラスメートで卒業後違う高校に進学した笠尾クンと二人っきりで、当時住んでいた金沢市から自転車で野宿しながら能登半島を一周する「スタンド・バイ・ミー」な冒険を夏休みに実行しようとする計画が持ち上がったのである。

勿論、保護者の伴わない旅行は今回が二人とも初めてである。しかもホテルや民宿に泊まらない完全野宿。早速統合参謀本部を笠尾邸に設立し、綿密に計画が練られたのは言うまでもない。 

石川県のロードマップを入手し平均時速・走る時間等を計算し、この日はここからここまで走ると言った、立派な「夏休みの計画」を作成したのさ。でも今社会に出てから実感したんだけど、そんな計画が計画とおり行ったら、誰も業績不振によるリストラや倒産に怯えないちゅ~~にっ!!

それでいよいよ出発の朝、心配する親を横目に笠尾と二人でペダリングも軽やかに颯爽と能登半島入り口へと向かったのさ。勿論綿密な計画通り自転車は進んでいった、強烈なアップダウンが始まる能登金剛まではね。 

で、その時初めて気づいたんだけど、自動車用のロードマップって等高線、つまり高低差を描いてないのよね。

釣師郎たちは上り坂も下り坂も同じ速度でサイクリングする計画になっていたのよ。初日から挫折だっちゃ。だからこれ以降計画に頼らない流れるままの「アバウト教」に入信することになったのである。

とにかく飯食う時間も惜しんで、本日のお泊まり先Y町のBキャンプ場(今でも営業しているので名は伏せておく)をひたすら目指したのである。釣師郎たちが乗っていた自転車は、当事じゃめずらしいロードレーサーだったのよ。細いチューブレスタイヤを履いたレーシーな自転車は、速度は速いが上り坂には滅法弱いのである。

おまけに裏にプレート打ち込んだ競技用の靴にトゥクリップという完全武装だったもんだから、坂を登る力と坂を下ろうとする重力が釣り合うと、足がペダルから外せないため、いゃぁ面白いぐらい何度もこけましてね。日没直前に血流しながらBキャンプ場にどうにかこうにか辿り着いたのだ。

そのキャンプ場は勿論初めてきたのだが、能登半島の西側の海岸線に接するちょっと高い山肌にある地味で寂れた所だった。利用しているキャンパーも10人ぐらいの大学生らしき男女のグループ1組だけであった。 

釣師郎たちが初日からぼろぼろの体で、金沢のバッタ屋で買ったテントを設営し始めた時には日はどっぷり暮れていた。

大学生の連中は既に酒盛りモードに突入しておりバカ騒ぎ。明日も立派な「夏休みの計画」に基づき走らなければならなかった釣師郎たちは、おバカたちからできるだけ離れた静かな所にテントを設営したのは言うまでもない。 

キャンプ場のずっと奥のもうこっから先はただの森、つまりただでさえ寂しい所なのにより寂しい所を自ら選んだのである、ただ安眠のために・・・。

でもね、ふと横を見ると釣師郎たちのテントから20メートルくらい離れた所に、小さなテントがぽつんと一つだけ張ってあったんだ。全く人の気配は無かった。何だろうとは思ったけど静かだしそんなことすぐ忘れちゃったよ。 

釣師郎たちのテントから下の100メートルくらい下った所で、その大学生たちは相変わらずバカ騒ぎが続いているようだ。テントの中で釣師郎たちは缶詰の食事をしながら、明日の予定のことやとりとめのない雑談をしていた。時計を見るともう11時を回っていたのでそろそろ寝ようかってことになったのさ。

しか~~しっ、ここである異変に気づいた釣師郎たちは愕然としたのである。

「あ、いっ・・・い、ううんっ・・・いいっ・・・」

邪悪なる獣たちのうめき声を、穢れを知らぬ釣師郎たちが見逃すはずがなかった。

突如聞こえてきた邪悪な声の正体を探るべく、笠尾はそうと首だけをテントから出して辺りを見まわした。

「あっ、おい、釣師郎、あれ見てみろよ。」

小声で指差す先には、さっきの無人の小さなテントがあった。いや今はいつのまにか何者かがテント内に侵入していたのである。しかもその小さなテントは今まさにポルターガイスト現象真っ只中、ユサ、ユサ、ユサ・・・、パン、パン、パン・・・ テントからは絡み合った裸の4本の足が、ニョッキ、ニョッキ・・・。

「笠尾、これじゃしばらく寝られないなぁ。」

「釣師郎、怪談話でもやっか?」

何でこういう状況で怪談話をしようと思ったかは未だに不思議に思っているが。

ここで断っておくが、当時の釣師郎は絶対に幽霊の存在ってモノを信じていなかったが、怪談話はキライではなかった。どれもこれもまったくの作り話と信じて疑わなかったが、なにせ若い女は怪談・手相占いは大好き。これはもう信じる信じない関係なくウケるがための男子のたしなみと釣師郎は割り切っていた。だから今でも釣師郎は怪談話のレパートリーが多いのである。

さて女の子にウケる怪談話の条件は、先ずは絶対的に怖いこと、彼女が聞いたことない話であること、一番最後に一番怖い話をすることなんかは当たり前だけど、同じような環境で起きた「実話」を相手にだぶらせて語ることが、実は一番のコツだと思っている。

つまり学生寮に住む女の子には「学生寮であった怖い話」、車を運転する女の子には「車にかかわる怖い話」がもっとも効くのである。これから帰ったら今話したことがあなたの身にも起きるかもしれな~~~いっ、て余韻を漂わすのだよ。こんど機会があったら気になる女子に試してごらん!!

というわけで、この黄金セオリーに従い深夜のテントの中で怪談話を進めていったのさ。

1時間ぐらいかなぁ、いくつかの怪談話をしていたら、隣のテントが静かになっていた。どうやら邪悪な儀式が終わったようだ。2人の男女がテントから出て下の方へ降りていく行く靴音が聞こえた。

「どうやら寝れそうだな。」

「あぁ。」

釣師郎たちは、ごろんと横になった。

「はぁっ、あ~~~んっ、ううっ・・・」

な、な、なんと!!!  また始まった!! しかも今度はちがう男女ぢゃ~~~っ。

そうなのである。今度はちがうアベックがさっきのテントでおっ始まったのである。これにはさすがに驚いた。

んんっ? いっ、いっ、い~~~~~~やっ。 否。 否。 否。

ちがうぞ!! 女の声は同じだ。男の方がちがうんだ!!

こっ、これはあまりにも邪悪過ぎるぞ。ただのおバカな大学生のコンパかと思っていたが、もしやこれは「エコエコアザラク」で昔読んだサバト? だからこんな辺鄙なところに人知れず集まっているのか!?  

てな具合に釣師郎たちをなかなか眠らせてくれないわけなのよ。で、しかたないから怪談話第2ラウンドってなったわけ。

今度はキャンプ場における究極の奥義「キャンプ場の女子高生」を、9回の裏2アウト満塁の打席に投下することを密かに決意したのである。 

この話は中学生の時に友だちから聞いた「実話」とのことで、結構怖かったことを覚えていたのである。まぁ、実際のところ実話かどうかはわからないけどね。信憑度「Fランク」ってとこかな。以下始めるよ。



笠間くん、さぁ聞いてくれよ

昔ある夏、女子高生3人がある古いキャンプ場に泊まったんだ。彼女たちも俺たちと同じように、キャンプ場のはずれの人のいない静かなところにテントを張ったんだ。

3人仲良く夕飯の炊事をすませて、自分たちのテントの前にシートを敷いて、ジュースなんかを飲みながら、夕食後の他愛もないお喋りをしていたのさ。でもね、そのうちの一人が「ねぇ、ねぇ、ね~っ、怖い話やろうよ!!」と言い出した。この娘は実は怪談話が大好きな女の子で、人に話したくてしかたない性格だったのよ。

別の二人の女の子たちも、ちょうど話題が尽きていたところなので、「うん、うん、やろう、やろう。」となったさ。

彼女はレパートリーの中から怖い話を感情込めて得意げに語り始めたんだ。いくつかの怖い話を夢中になって語っていた彼女ではあったが、ふと回りに目をやったら、2、3人の見知らぬ人が友達の後ろにじっと立っていたのに気がついた。 

( あれっ、もしかしたら私の得意な怪談話を聞きに来てくれたキャンパーの人たちかしら? ) 

そう思った彼女は、そう、俄然ヤル気が出たんだな。さらに夢中になっていろんな怖い話を話しつづけていた。 
どれくらい話しただろうか、気がつくとまわりに見知らぬ人が5、6人に増えていたんだ。

( キャンプ場の人たちがさらに集まってきたのかしら!? )

彼女たちが車座に語っているその外側にぼーっとこっちを見ながら立っているのである。彼女はちょっとしたアイドル気分になっていた。聞きに来ている人がもっとドッキリする話をしなきゃと勝手に思いこんでいった。

( あれ? 、でもあんなことされて気にならないのかしら・・? ) 

まわりで彼女の話を聞いている人たちをよく見てみると、それぞれが手を伸ばして彼女の友だちの肩にそっと手を乗せているのである。 

常識で考えても、見も知らぬ人に肩触られて気持ち悪くないのかしらと感じたのだが、私の怖い話が肩を触られていても気にならないくらい夢中させているのね。彼女は自分に酔ってしまったんだな。だから自分たちの現在進行形の異変に気がつかなかったのよ。

( まっ、いいっか! )

さぁ、だんだんレパートリーも後わずかとなり、最後のとっておきの怖い話をしようと彼女が思ったときには、だいぶ夜も更けキャンプ場はときおり吹く風の音以外にはシーンと静まり返っていた、彼女たちのグループを除けばね・・・。

彼女の周りにはいつのまにか一気に人が増えていた。もう既に20人は超えているだろう。さすがの彼女もおかしいと思い始めた。

( こんな夜遅くにこんなにたくさん人がいるわけないよ。だいいち昼間来たときに、こんなにまわりにキャンプしている人はいなかったわ。 )

今までしゃべりに夢中であった彼女は、しゃべりながら今初めてまわりの人たちを観察しだしたんだ。その時初めて異変に気がついたんだ、キャンパーと思っていたまわりの人たちは、実は「こっちの世界」の住人ではないてことに・・・。

まわりの大勢の人たちはさまざまな年齢層の人たちであった。みんな一様に無表情なところを除いて、男の人、女の人、子ども、年寄りもがいる。さらにおかしいと思ったのは彼、彼女たちの服装が実にさまざまだったんだ。真夏のキャンプ場なのにコートを着ている人までいたんだ。 

でもそんなことよりもっと異様だったのが、みんながみんな手を彼女の友だちの肩に乗せているんだ。友だちの両方の肩には沢山の手がいくえにも積み重なっていたのよ。

( あっ、あっ、ありえないいいいいいいいい・・・。 )

彼女は、恐怖で奥歯が噛み合わなくなっている自分に気がついた。

そう・・・。 笠尾くん、きみがている思ったとおりだったんだよ。

彼女は気のせいかも知れない自分の重たく感じる肩を、恐る恐るゆっくりと見てみたのさ・・・。

「ぎぃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃ!」

彼女の肩には、大きい手、小さい手、男の手、女の手、あぁ、たくさんのさまざまの手がいくつも重なってずっしりと置かれていたんだ。

彼女の意識はそこで断ち切られた・・・。



寝汗なのか冷や汗なのか、べとべとになった彼女が目を覚ましたのは、とっくに日が登っていたテントの中であった。

( あれ~? なんであたし、ここにいるんだろ。 みんなは? )

まぶしさに目をこすりながらテントの外に出た彼女は、友だちを探しに炊事場に重い足を引きずりながら向かった。案の定、彼女たちはそこにいて朝食の用意をしていた。

きのうの夜と同じテントの前でみんなで遅めの朝食をとった。昨夜の光景が夢か現か気になる彼女は、平静を装いながら友達に尋ねたんだ。

「ねェ、きのうの夜、まわりにたくさん人が集まっちゃってびっくりしたわよね。」

「ええっ・・・? 何言っているの。 きのうの夜も今もずっと3人じゃないの!? 」

「あっ、そうだっけ?」

( じゃ~。 あれは夢だったのかしら・・・。)

「でも、そんなことより、あんたこそどうしたの? 突然大声出して気を失っちゃって。わたしたち心配して大変だったのよ。」

彼女は混乱してしまった。気分が悪くなったと適当にごまかし早々に食事をすませ片付けは彼女たちに任せて、自分は汗でべとべとになったTシャツを着替えようと、テントの中に一人で入ったんだ。

ぼーっとする頭でのろのろ着替えを始めた。汗でべったりしたTシャツを引き剥がすように脱ぎ去り、ブラの肩ひもをはずそうと目を自分の肩に向けた瞬間、


「ヒッ、ヒィィィィィィィ!!」


そこにはべったりと手形のアザになっていたんだっ!!



海とか川とか湖ってさぁ、水のあるところって霊魂が集まりやすいんだよ。それも浮遊霊がね。そう言うところで心霊の話をするとさ、自分と同じように成仏できない心霊の話を聞きたくて、あるいは霊魂の存在、つまり自分の声を聞いてくれる人のまわりに、どんどん寄って来るんだよな、浮遊霊がさ。

その女子高生たちは偶然呼び込んじゃったんだろね。俺たちもこんなところで延々と幽霊の話をしていたから、俺たちには見えないけど俺たちのまわりには、今たくさんの霊が飛びまわっているかもしれないぜェ。 ヒッヒッヒッ・・・。


****


てな怪談話をしたのさ。さすがにそんな時間、たしかもう午前2時を回っていたと思うんだけど、隣りのテントは邪悪な儀式も終わったらしく、もうシーンとしていた。

さぁ、これでやっと寝れると釣師郎たちは思ったんだよ。

でもね、この直後、「あっちの世界」の住人に、釣師郎はいきなり処女を奪われることになったんだ。

釣師郎たちが当時使っていたテントは、どこ製だか知らないけれど、とにかく安物だったんだ。 テントの生地は青色のぺにゃぺにゃで向こう側が透けて見えるほど薄かったんだ。 でもこの薄さがこれから始まる恐怖を倍増することになったのさ。

さて、釣師郎のテントの周りはすっかり静まりかえり、外にはぼぉっと青白い光を放つ水銀灯が一つ灯っていた。 それは安物のテントの青い生地とあいまって、より一層テントの外の景色を青白く見せていたんだ。

テントの中で横になってぼぉっとテントの青い生地越しに外の林の方を見ていた釣師郎は、ある異変に気がついたんだ。


<つづく>
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choshiro

Author:choshiro
釣師朗 (ちょうしろう)
マス類の70オーバー(管釣は除く)はないけれど、60オーバーは数本揚げている程度の自称”大物レイトロ師” 写真の獲物は琵琶湖のビワマス。しかしその実態は小物得意のヒメトロ師だ。
家計の足しに東京湾にも出漁するが、アジ・サバ・キスと典型的な東京湾サンデー小物師。銀山・中禅寺は苦手。芦ノ湖、琵琶湖は好き。ルアーの宗派は天然貝教清貧派の模範的な信者。ビックミノーやバブリーな釣り道具は使わない、いや買えない。
千葉県にあっても”東京”ディズニーランドのある浦安市在住。年齢は平均寿命の半分をとっくに過ぎたねて感じ。大病もしたし後何回釣り出来るかなて思う今日この頃てか。

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