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巨大魚ミステリーハンター ①

巨大魚ミステリーハンター

-天然三倍体説-

世の中チマチマしてきて住みづらい国になりましたね。 禁漁期間中みなさまいかがお過ごしでしょうか?

物価はデフレで釣果もダウンサイズ。 自分の下手さ加減は棚に上げて、こうも不景気になればお客さんも減って入漁料も減れば、買える放流魚も数もサイズもちいさくなるわね。

ところで釣師郎家のリビングの天井付近の白壁は、幅2mほど空きスペースを確保している。 女房には「ここには絵とかマイセンの皿とか掛けるなよ、ここには大事なものを飾るんだから」といっている。

そう、いつかメーターオーバーの剥製を飾るためだから。 志は高く持ったものの、デフレスパイラルの不況下チマチマした魚ばかりで、一体いつになったら剥製加工の発注ができるのだろうか? このままいったら来世でも無理かもしれない。

巨大魚の話をすると大抵「そんなもんいる訳ないじゃん」とか、「そりゃぁアイヌ時代にはいたかもしれないが、今はいる訳ないべさぁ」、はたまた一般人から見れば、釣師特有の大風呂敷きと見られる。

何せ開高健先生の本によると、欧州では「手を縛ってから釣りの話をしろ」といわれるくらい、洋を問わず釣師の魚のサイズは、見栄と憧れでどんどんでかくなるそうだ。

そういえば釣師郎もむかしジギングでばらしたヒラメはでかかったなぁと嘆いているが、実際はマウスパット並みだったかもしれない。 支笏湖でフライでばらした天然虹もでかかったなぁ。 フライライン引っ張って手助けしてばらしてくれた道産子フライマンは「60はまちがいなくあったべさぁ」ときたもんだ。

支笏湖の巨大魚伝説については、この旅団HPの別のコーナーにも書いたが、やっぱりここにはいると思うな。 いや、ここにだけはいると思うな。

目撃者が多いこと、釣師郎もその目撃者の話を聞いたこともあるが、テレビのインタビューで遊覧船の船長が「船より大きな魚なんていないけれど、2メートルぐらいの魚だったら何回も見たことがある」といっていたぐらいだ。

2メートル級の生き物て何よ? まさかゼニガタアザラシではあるまい。 トルコのなんとか湖にいる巨大生物、撮影されたビデオを見る限り、これは太古に地殻変動で陸封された古代鯨の説が有力だが、まさか支笏湖に古代鯨がいるとも思えない。

当然襟裳岬のゼニガタアザラシが陸封されたなんてある訳ない。 魚とみるのが自然だろう。

じゃぁ何の魚よ? 世界最大の淡水魚ピラルク?の訳ない! じゃぁ、鯉? これは支笏湖の魚紳さんにあっさり否定された。

北海道+巨大魚とくると釣師郎のような内地人はすぐイトウだ!となる。 魚へんに鬼て書くくらいの魚だ。 でも一般に支笏湖にはイトウは生息していないと言われている。 アイヌの伝説によると、むかしはヒグマを飲み込む巨大イトウがいたそうだが。

では今流行のブラウンか?釣師郎のときはそんな洋モノはいなかったが、最近はでかいのが結構いるそうだ。 でも支笏湖の巨大魚の話はだいぶ前からあったはずなので、このNewComerブラウンの説は弱いと思う。

残るは虹とアメマスだろう。 冗談だがウグイとオショロコマは外しておく。 なんぼなんでも奴らではメーターは超えまい。

虹は96センチが岸からキャスティングで、たしか2月に釣れた記録がある。 アメは在来種で虹なんかよりずっと古い。 アイヌの物語にアメマス誕生の謂れがある。

周囲40キロもある支笏湖の巨大な自然の懐に抱かれ、悠々の時間を掛けて巨大化したアメマスが、湖の主が正体とするのが、もっとも神秘とロマンを感じられ、できればそうあってほしいと願うのは、釣師郎だけではあるまい。

しかしもしそうだとすると今いるであろう湖の主が死ねば、また気の遠くなる時間が次の巨大魚に必要となるし、だいたいそうだとすると釣師郎みたいな運の悪いのは、もうこの世では会えないだろう。 北海道といえども自然環境破壊が多少なりとも進んでいく今後は、巨大魚まで生き抜ける個体は、条件としてほんとゼロに等しいかもしれない。

でも最近知ったのだが巨大魚とはそんな悠々の時間が忍耐強く生み出した奇跡と神秘の生物ではなく、単なる環境と偶然で突然巨大魚になるべくして生まれた説がある。

それが「三倍体」説である。

三倍体というと体長が三倍になる巨大化現象を指す意味ではない。 むかし高校の生物で習った遺伝子の話であり、あの2nとかXとかYとかてやつだ。

通常、有性生殖を行う生物は、父親からの1セットの染色体(n)、母親からの1セットの染色体(n)の2セット(2n)の染色体を持つことから、二倍体と呼ばれる。

魚の三倍体の倍数体技術は、もともと農業分野で行われていた不稔育種技術を、水産にも応用したものだそうだ。 遺伝子導入技術とは厳密には違うらしいが、なんでそんなことをするかというと、商品である魚を大型化すること、寿命を延ばして端境期の出荷を可能にすること、養殖事業に付加価値を付けることが目的である。

ここで巨大魚ハンター、もとい巨大魚ミステリーハンターの釣師郎がピンときたのが、大型化・寿命を延ばすのキーワードだ。

三倍体は人為的に1セットの染色体を増やしたもの(2n+n)で、成熟しないという特性を持っている。

しかもサケマス魚類で三倍体を作ると、メスは不妊になってしまう。 一方オスは成熟して寿命が尽きてしまう。 そのため、水産業界では性のコントロール技術を併用して一旦全部メスを作り、その後に染色体を増やして全雌三倍体という集団を作る。 こうして作られたメスのサケマスは成熟せずに、「成長し続ける魚」となるのである。

ますますピンときたぜ、釣師郎は。成長し続けるとは極端な話、どこまでもでかくなるてことじゃないの!?

よくSFとかホラーものなんかで不老不死の話が出てくるが、あれは成熟し終わった以降で生き続ける、つまり肉体的には成長しないてやつがほとんどだ。

「インタビュー・オブ・バンパイア」に出てくる吸血鬼になった少女は、少女の段階で成長がストップし生き続ける化け物だが、成長し続けるサケマス三倍体の方が吸血鬼なんかよりも、ずっとモンスターだな。

マジな話、一年魚の鮎は三倍体になると、寿命は2年以上体長30センチ以上になった試験結果もあり、条件が良ければさらに成長すると予測されている。

サクラマスも通常2~3で寿命が尽きるが、これも三倍体だとさらに成長し続ける。ある飼育実験だと通常の二倍体サクラマスは2年で体重1キロになったが、三倍体は翌年も生き続け2キロ以上にもなったそうだ。

さてその魔法のバイオ技術の三倍体の仕組みは、ちょっと難しいが次のような話らしい。

受精前の卵は、卵の外にある第一極体(n)と卵の中で減数分裂の途中の第二極体(nが分かれ2nになりかかっている状態)がある。通常の受精では、減数分裂が再開して2nの半分のnを第二極体として卵外に放出して、卵内で残ったnと精子のnとで通常体の二倍体となる。

ところがある処理を受精前の卵に行うと、この第二極体の放出ができず、受精後は2n+n=3nで三倍体となるのである。

さてそろそろそミステリーの核心に迫っていこう。 このある処理とは何だ?

それは加圧あるいは温度処理である。

養殖場の中では人間様がその科学力をもって、加圧だろうが温度処理もできる。 だからこそ経済活動である養殖業が成立するのである。

でもその加圧とか温度処理とは神が創り給うた人間にしかできないのであろうか?からが、釣師郎のライフワーク巨大魚浪漫なのだ。

加圧とは水圧のことだと思うが、機械や処理設備がなくても、深い水深では自然の加圧が水圧として為されるはずである。

日本にも水深100メートルを超す湖は、関東だけでも本栖湖(122m)や中禅寺湖(163m)、東北まで行くと日本最深の田沢湖(423m)や十和田湖(327m)があって、北海道まで行くと支笏湖(363m)や屈斜路湖(118m)、摩周湖(212m)がある。

釣師郎のごついダイバーズウオッチは200m防水だが、屈斜路湖の湖底には潜れても、支笏湖の湖底は潜れない。水圧とはそれほどすごいものなのだ。

ただじゃぁ、深ければ三倍体で巨大魚か?というとそうではあるまい。 事実それらの深い湖すべてに巨大魚の伝説とか、目撃談がある訳ではない。

自然界では水圧だけではだめなんではないだろう。 そうするともう一つの条件として、温度処理に該当する要因なのだが・・・、あるある、いいものが。

それは湖底から湧き出る温泉だよ。

この条件を満たす最有力候補が支笏湖だ。 丸駒温泉・伊藤温泉・支笏湖温泉と湖畔に温泉宿がある。 しかも有力な話、北側の旧有料道路下、西岸の蛇塚の沖に温泉口があることは、地元釣師の間でよく知られている。

現にシーズン当初はそこらあたりから釣れだしてくる。釣師郎も春先はフライのキャストしづらい旧有料道路下で何回か虹・アメ釣っている。

周囲40キロの巨大な湖、聖地中禅寺湖ですらたかだか25キロだ。 まさか温泉口がここだけってことはあるまい。

北海道はどこ掘っても温泉が出てくるだけの温泉大陸だ。 屈斜路湖の砂湯なんてスコップで岸の浜を掘るとお湯が出てくる。 ノサップ岬の海中温泉セセキ温泉なんぞ潮が引くときしか入れない。 釣師郎はツーリングで2回行ったが、2回とも満潮で場所すら特定できなかった。 脱衣所も目印も無いんだもの。

だからきっと支笏湖にはまだまだ知られていない温泉口が、沖のどこかにに複数存在しているはずである。 だいたい湖面標高が250mで水深363mてことは、単純に地面を113mボーリングしているのと同じだべさぁ。

そう考えると支笏湖は天然の三倍体が誕生する可能性があるのではないかと信じたい。

周囲40キロのバカでかさ、周りはヒグマも出る原生林に厚く囲まれ、水深は300m超、屈斜路湖みたいに死の湖といわれたように餌となる魚がいない訳ではない。 逆にアメの幼魚からトゲウオとかウグイとかごっちゃり豊富だ。 テトラ周りをウェーディングしていた釣師郎は、ウグイの塊を踏み付けたことがある。

そして湖底からは温泉が少なからず湧き出している。 立地最高・環境抜群・温泉常備、まるでどっかの高級マンションの広告みたいな湖だ。

天然の三倍体が誕生する環境と、それをしっかり育む環境の両方が揃っている気がする。

何かの偶然で水深が深く温泉の湧き出ている場所があって、そこで加圧と加熱か何かの偶然が重なりあって受精したアメマスの卵、それもメスになる卵が三倍体となって孵化し、成長し続ける。

しかも受精した数千の卵の一個だけがではなく、おそらくかなりの数の卵が三倍体になっていると想像したい。

そうじゃないと、小さいうちに相当数が食べられてしまう自然界の歩留まり率も当たり前のことながら、あのバカでかい湖の特に岸から目撃されている巨大魚の目撃談の数を考えると、自然の神秘が悠々の時間を掛けて生み出した幻の主みたいな奇跡の存在では、辻褄が合わないのではないかと思う。

だから巨大魚ミステリーハンター釣師郎は、この天然三倍体が支笏湖の巨大魚の正体じゃないかと勝手に想像しちゃうわけだ。

もし支笏湖の巨大魚が、釣りキチ三平の世界みたいに湖の主だとすると、あのバカ広い湖で釣師郎が遭遇する確率は、キャリーオーバー一杯のロト6を一点買いでブチ当てるより希少だ。 つまり絶対にかなわない夢よ。

でも釣師郎の新仮説「天然三倍体説」だと、巨大魚は複数いる可能性が高い。 するともしかしたらもしかしたら、死ぬまでにいつかひょっとすると、まぐれでヒットさせることがあるんじゃないのか?釣師郎でも・・・。

そう考えれば、いやそう信じれば、やっぱり釣師郎家のリビングの壁は、その日のときまで空けておかなければならないと思った。

もんもんとリビングでこんな妄想を抱いている禁漁期間中の今日このごろでした。


>>>>>>>>>>>>>>

で、この3倍体説・・・まんざら荒唐無稽のありえない話ではないと思っている記事を紹介しよう。

カナダのサスカチェワン川で釣りをしていたSean Konrad氏が、重さ約21.8キログラムのニジマスを捕らえて世界記録となった。

このニジマスが育ったディーフェンベーカー湖では、9年前に、特に大型に育つよう遺伝子操作されたニジマス[50万匹]が養殖場から一斉に逃げ出すという事故が起きている。

この養殖場のニジマスは、専門用語で「三倍体」と呼ばれるもので、ゲノムを3セット備えている[通常のニジマスでは2セット]。生殖能力を持たない代わりに、通常ならば生殖のために使われるエネルギーまでも自己の生育に向けられる。


引用記事
びつくり写真も有り
http://wired.jp/2009/09/17/%E9%87%8D%E3%81%9522%E3%82%AD%E3%83%AD%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%A4%A7%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%80%81%E9%A4%8A%E6%AE%96%E9%AD%9A%E3%81%AE%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E6%93%8D%E4%BD%9C/


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choshiro

Author:choshiro
釣師朗 (ちょうしろう)
マス類の70オーバー(管釣は除く)はないけれど、60オーバーは数本揚げている程度の自称”大物レイトロ師” 写真の獲物は琵琶湖のビワマス。しかしその実態は小物得意のヒメトロ師だ。
家計の足しに東京湾にも出漁するが、アジ・サバ・キスと典型的な東京湾サンデー小物師。銀山・中禅寺は苦手。芦ノ湖、琵琶湖は好き。ルアーの宗派は天然貝教清貧派の模範的な信者。ビックミノーやバブリーな釣り道具は使わない、いや買えない。
千葉県にあっても”東京”ディズニーランドのある浦安市在住。年齢は平均寿命の半分をとっくに過ぎたねて感じ。大病もしたし後何回釣り出来るかなて思う今日この頃てか。

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