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九頭竜様と九つの卵

旧釣技旅団突撃隊の2004年4月19日の思い出の記事

最近さっぱり釣れないので、お払いにでも行ってこようか? でさてどこに何しに行けばいいんだろと思ったら、箱根九頭竜神社の沖でのこと思い出したんで、載せてみようと思った。


芦ノ湖の桜
サクラ来い来いと満開の桜の中をレイクトローリング  贅沢な大人の釣りだね!


下界のの桜並木はすでに散って葉桜であるが、ここ天上界の桜は今が満開のようだ。

釣師郎は東京が満開になる直前に博多で満開を見て、自宅周りの桜並木を毎日見て、そしてここ芦ノ湖で船上からまた満開を見た。 陸では釣師郎今年は桜三昧なのである。

あの大納会以来の芦ノ湖、いや今年のファースト・ミッションである今回の釣行では、陸からばかりではなく、水の中からも桜満開といきたいものである。

しかし毎日桜を見ているくせによく分かってらんようで、日の出前の薄暗い箱根湾駐車場の桜の木の前で、今回同船してくれたhayasiさんと会ったときに、

「さすが箱根の桜の花は大きいね」ていったら

「そりゃぁコブシの花ですよ」といわれた。

てなわけで釣師郎今年も初っ端からずっこけてしまった。

さて当日はhayasiさんと最初に盛り上がったのは、こんな霧なし風なし雨なし波なしの絶好の行楽日和に出船するのてここ数年ないんじゃないのだった。 業界用語でいうところのドピーカンである。 ふつう釣師はピーカンを嫌うが、釣師郎は正直うれしかった。 やっとまともな日に釣りができると思ったからだ。

だいたい「いつも今日は多めに回していま~す」ではないが、強風で船がくるくる回ってまとも引けないヒメトロの日々や、牛乳風呂のような濃霧の中なぜかいつも鳥居に出くわすとか、一回まともに存分にヒメトロさせてくれぇ~と思っていたからだ。

幸い事前情報によると、ヒメが固まりだしてきて釣果が上向きになっていること、本命のサクラが釣れ出していたことであった。 もちろんサクラは狙って釣れるほど上手くはないので、一発目は日ごろのうっぷん晴らしも込めてヒメトロやりながら、今年初の芦ノ湖の情況確認をしようと思った。

それと内心期待していたのは、活性の変わり目といわれている表水温10℃を超えたばかりであり、さらに水温上昇傾向に入っていっていたからである。 要するに今が喰いがたち始めてきたところ、飲みごろですとのことだね。

事前にhayasiさんにはヒメトロやlりますよとメールで伝えていたので、ちゃんとヒメトロ仕掛けを持って来てくれた。 今日は4本出しで定量30本いくぞぉ~!

5時過ぎに離岸した釣師郎たちは、最初の作戦地域である箒沖に急行した。 タナは15メートル出しで定量打ち止めと聞いていたので、先ずは15メートル出しから始めた。 進撃コースは箒・百貫・龍宮を結ぶゴールデンL字コースである。

実は今回ヒメトロに燃えていたのはもう一つ理由があった。 オフシーズン中に世間様がビックミノーだツノだと製作に励んでいる時に、釣師郎は貧者の核兵器ともいわれる新型タコベイトの試作に没頭していた。 そうその新型タコベイトを実釣してみたかったのである。

開発コンセプトは「アタリの数だけ獲る!」 どっかのアオリヤエンの広告コピーみたいだが・・・。

ヒメの高いバラシ率を下げるため掛け鈎の位置を工夫してみたのだが、正直やってみないと分からん。 そりゃあ鯉の吸い込み仕掛けみたいな手があるが、あれはネットに入れた後が大変苦労してもたつきやすく、群れに当って4本がチリンチリンとなったとき(滅多にないが)手返しが悪いデメリットがあり、その辺の効率性も多少考えたつもりである。

それといかによく釣れるタコベイト仕掛けであっても、簡単に壊れてしまうようなやわな作りでは漁師道具としては使えない。 この耐久性にも工夫したつもりである。

でソナー要員であるhayasiさんからは、ぜんぜん反応が出ていないと不吉な報告があった。 箒・百貫はお魚さんは不在のようである。 ヒメがヒットしてくれなければ試験にならないだろう!?

ヒメトロは15メートル出して船尾のレッドコアは通販で買ったぺらぺらの薄いスプーンを4色で出してみた。 4色の根拠は今4月だからである。 あまり難しいことは考えないようにしている。

水面は完全にベタ凪状態であった。 中禅寺湖が昨日から解禁なのか今日はすいていたね。 しかしこの無風・ピーカン・ベタ凪ぎは凶と出るのか吉と出るのか・・・。

しかしハイシーズンの割りに魚探の感がほとんどなかった。 マニュアルで精査してみると10から11メートル辺りにゴミの筋が走ることから、ここらが水温躍層の下側なのかと思った。 たまに出るへの字は7から8メートルであった。

龍宮に達したがまったくかすりもしなかった。 4本タナ違えて出しているのにびくりともしなかった。 龍宮から百貫まで戻ったがまったくかすりもしなかった。 感もないに等しかった。

箒沖に同業者が多かったので禁漁区沖へ針路変更した。 だいたいキャスティングの最も楽しいこの時期に、沖でたんたんとレッドコア引っ張っているのに素人はいないだろう。 なにもそんな激戦区に突っ込んでいく必要はないな。 人のいないところが釣れる・・・と思っている。

オレンジの羽みたいな棒が付いている禁漁区ブイの沖で、左舷のhayasiさんのヒメトロロッドがくんくんお辞儀しだした。

0630時、先ずはhayasiさんが良型のヒメを水揚げした。 水面下10メートル出しだそうだ。 釣師郎のよりちと浅いな。 節操ない釣師郎は12メートル出しに巻き上げた。 多分これでhayasiさんと釣師郎のペラの水深は同じ水深だと思う。

なんでかというと、ここまでの釣師郎とhayasiさんのPEの刺さり具合を見ていると、小さいペラを使っているhayasiさんの方が刺さり具合が立っている。 釣師郎は大型ペラにミニ・ドジャーを使用しているため、同じ船速でも刺さり具合が浅いのである。

この角度の違いを考慮しないと同じタナを流している筈なのに釣れないと、出口のない暗中模索の世界にさまよいこんでしまう。 もっと細かいことをいうと、今15メートル出しで釣れていると聞いたときは、それは角度何度の前提条件かを確かめていた方が良いと思う。 何でも2メートル違うとヒメは釣れないらしいからね。

てなえらそうなこといっていたら、またhayasiさんのヒメトロにヒットだ。 さっきとまったく同じサイズの良型のヒメであった。 タナが同じで釣れないとすれば、何使ってんの?と聞いてたみたら、てっきり同じタコベイト使っていると思ったら、さすがハードルアー愛好者、忠さんのミニ・ダムサイト、しかも純銀だってさ。

やっぱり高い方が釣れるのかなぁ? こっちは塩化ビニール7本336円だ。

立て続けに2本のヒメを獲ったが、この後がまったくびくりともしなくなった。 ここから先の禁漁区沖はまさに不毛地帯だった。

よく水面を観察してみると、水がねっとりとして所々に泡が浮いている。 ターンオーバーが原因かと思われるが、どちらにしても禁漁区沖真ん中から立岩側は水質が悪かった。

しかし釣師郎もhayasiさんもレッドコアは朝からびくりともしない。 釣師郎はアワビスプーンに替えて5色に落としてみた。 本命は水深10メートル前後なんだから、何かしらいれば反応するはずと思っているのだが、見事なぐらいまでスカだった。

釣師郎たちはむなしく立岩を通過した。 天候は相変わらずピーカンで大分暖かくなってきた。 やはり陽が出ると空気が対流するのか風が出てきたが、それはホントに微風でこの鈍足のヒメトロには影響なかった。

しかしこのハイシーズンにおいてこのお寒い限りの貧果。 ど~する アイフル?状態だった。 hayasiさんはもうボウズはなかったが、釣師郎はまだボウズだ。

(マジでまずい・・・。)

hayasiさんの操船する釣師郎たちの船は、なぜか九頭龍へ向かっていた。



コーヒータイム ; 湖の主「九頭龍」の言い伝え

芦ノ湖がまだ万字ヶ池といわれていた大昔、九つの頭を持つ恐ろしい龍が湖に住んでいた。

この龍は毎年7月になると近隣の村を襲い嵐を起こして大被害を与えた。 村人たちは龍の怒りを鎮めるために、泣く泣く娘を生贄に差し出すようになった。 毎年7月が近づくと村々は深い悲しみにくれた。

この話しを聞いた万巻上人は、村人たちを救うために万字ヶ池に向かい、法力をもって龍と対決した。 そして上人は鉄の鎖で逆さ杉に龍を縛り付けたところ、その龍は九頭の竜神になった。

上人は湖の守護神となった竜神の心を慰めるために、ここに九頭龍明神を祭った。

それからは生贄の代わりに三斗三升三合の赤飯が、お櫃に入れられて湖に沈めることとなった。 その神事は7月の湖水祭として今に受け継がれている。




九頭龍沖は遠浅になっており、キャスティングの人気ポイントであるが、釣師郎のようなディープトローラーには船の墓場みたいな危険水域である。

たしか前回このエリアに間違って迷い込んだとき、バックしながらトモからトローリングしている船がいた。 釣師郎は一瞬「すわっ、新メソッドか!?」と思ったが、単に根掛りして回収に向かっているところだった。

その急激に浅くなる大陸棚の張り出しの前でターンするのかなと思っていたら、hayasiさんは何をするのか、自分の赤いバックの中からあるものをガサゴソと取り出した。

パックに入った生卵だった・・・。

( えっ、このひと何すんの?? )

パックから卵を取り出して湖に次々と沈めていったのだ。 その数九つ。

聞けば九つの頭を持つ九頭龍様に九つの卵を奉げるとご利益があるそうだ。

卵を奉納し終わったhayasiさんは九頭龍の鳥居の方に向き直って深々と拝んだ。 釣師郎も釣られて一緒に祈った。

たしかに釣師郎も祈りたい気分だ。 なんたってこの時点でボウズだぜ。 この朝一からの激渋、ピクリともしないロッドチィップ、嗚呼去年から釣りの貧乏神に取り憑かれているのか、神よお力を・・・。

釣師郎もパンパンと鳥居に向かって拍手を打った。 ボウズ退散! 大魚大漁。



奉納するhayasiさん
伝説に則り九つの卵を竜神に奉げる信者


九頭龍様に卵をお供えする  果たして神のご利益は?


苦しいときの神頼み。

釣れないときの九頭龍大明神様。

しかしニーチェが「神は死んだ」と語ったのは100年以上も前だ。

はたして鬼が出るのか蛇が出るのか・・・。


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プロフィール

choshiro

Author:choshiro
釣師朗 (ちょうしろう)
マス類の70オーバー(管釣は除く)はないけれど、60オーバーは数本揚げている程度の自称”大物レイトロ師” 写真の獲物は琵琶湖のビワマス。しかしその実態は小物得意のヒメトロ師だ。
家計の足しに東京湾にも出漁するが、アジ・サバ・キスと典型的な東京湾サンデー小物師。銀山・中禅寺は苦手。芦ノ湖、琵琶湖は好き。ルアーの宗派は天然貝教清貧派の模範的な信者。ビックミノーやバブリーな釣り道具は使わない、いや買えない。
千葉県にあっても”東京”ディズニーランドのある浦安市在住。年齢は平均寿命の半分をとっくに過ぎたねて感じ。大病もしたし後何回釣り出来るかなて思う今日この頃てか。

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